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2006年06月18日
JASRACの新料金体系でポッドキャストでの音楽利用は進むか?
6月1日に日本音楽著作権協会(JASRAC)が、ポッドキャストに対応した新しい音楽利用料率を発表しました(ASCII24「JASRAC、期限付きダウンロード配信やポッドキャストの料率を発表」)。
JASRACの発表に対し、ポッドキャストの音楽利用がこれで進むという論調で多くのメディアでも取り上げられましたが、FM局大手・J-WAVEの井村社長の考えは違うようです。
J―WAVEがネットラジオを始めた理由・井村社長インタビュー (IT-PLUS)ポッドキャスティング上での音楽著作権料率についてはJASRACが新たな料率を決めました
ポッドキャスティングのメディアとしての価値はとても高いと考えています。自由に音楽を使えれば非常に楽しいものになるでしょう。しかし、いまはまだ実現していません。新たな料率も、これまでに比べれば割安になりましたが、まだ高いと感じています。
J-WAVEとしては、JASRACが発表した料金体系は高いと感じている。仮にJ-WAVEが配信するポッドキャストに音楽を入れて、1ファイルのダウンロードあたり5.5円としてみる。J-WAVEのポッドキャストともなると数十万~数百万規模のダウンロードがあると推測した場合、JASRACに支払う手数料は数十万から数百万まで膨れ上がる恐れがある。最も収入としては期待できる広告ビジネスもまだ確立されていない状況で、音楽利用でそれだけの費用を支払うことは考えられないだろう。J-WAVEだけでなく、他のポッドキャスト配信事業者も同じ意見だろう。
そこで井村社長はこう提言している。
私としては「30秒ルール」を提案してみたいと思っています。30秒までなら無料、または非常に安価に音楽を提供してもらえるような仕組みです。
ユーザーはポッドキャスティングを、音楽を聞くためのガイドとして使おうとしています。レコード会社にとってもプロモーションメディアとして活用することは売り上げにつながるはずです。当面は広告モデルでの配信を検討し、採算性を重視しながら力を入れていきたい。
この「30秒ルール」については、アメリカで実際に似た例がある。
アメリカの一部の音楽著作権団体ではポッドキャスト内での音楽利用について、数秒以内の音楽利用なら非常に安価な定額料金で利用することができる。
音楽を流す時間によって音楽使用料も安くなるという考え方は現状ではJASRACは持っていないようですが、ポッドキャストの音楽利用を普及させるためにはそういう料金体系が望ましいですね。
井村社長が言っているように、リスナーが新しい音楽と出会うためのメディアとして、ポッドキャストは大きな可能性を秘めている。その理由としては、ポッドキャスト利用者は「iPodユーザー=音楽にある一定以上の関心を持つユーザー層」が多いことが挙げられる。ポッドキャストで聞いた音楽をiTunesMusicStoreで購入する-こういった流れになるのがリスナーには理想的だろう。
音楽の権利を持つ人たち、著作権を管理するJASRAC、音楽を流す事業者、そしてリスナー-それぞれにとって最適な答えにたどり着くまでは、まだ少し時間がかかりそうです。
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毎日コミュニケーションズ (2006/01/12)

投稿者 jj : 2006年06月18日 08:10
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