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2006年01月29日
大学の授業はiPodとiTunesで-アップル、大学生囲い込み切り札「iTunes U」
アメリカでアップルは、大学向けソリューション「iTunes U」の提供を開始した。
大学は「iTunes U」を利用することで、スクールカラー、ロゴ、写真などでカスタマイズしたオリジナルページをiTunesミュージックストア上に開設できる。そこに大学の講義の音声や動画が公開され、学生たちは講義の音声・動画を24時間好きな時にワンクリックで聞けて、しかもiTunesからiPodに音声ファイルを転送すれば好きな場所で学習することができる。

大学は講義の内容を自分たちの学生だけ利用できるよう、認証をかけることもできる。また、大学側がファイルの公開や管理をやりやすいようにオンライン管理ツールと、ポッドキャスティングとして講義を公開するためのRSS作成ツールもあわせて提供される。
アップルはミシガン歯科大学・スタンフォード大学など、1年かけて6つの大学で「iTunes U」の試験提供を行っていた。iTunes上で講義の内容を提供することで、学生たちの学習意欲が高まり、効率的な学習が可能になるという結果になった。
日本のポッドキャストでも英会話や株投資関連のものが人気があるように、iPodを学習に使うというのはニーズとして高いと思います。
・ミシガン歯科大学についての記事
・スタンフォード大学についての記事
・iTunesミュージックストア上のスタンフォード大学のページにアクセス

【関連記事】
高知大学が公開講座をポッドキャストで配信
スタンフォード大学の講義がiTunesMusicStoreで聞ける
授業の内容をポッドキャスティングで配信する大学
毎日コミュニケーションズ (2006/01/12)

投稿者 jj : 2006年01月29日 20:06
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コメント
Podcast いつも 鋭い情報ありがとうございます。 大変参考にさせていただいております。
教育とPodcast そしてビデオキャストの展開を模索しています。
投稿者 webdemo : 2006年01月31日 10:37
このサービスが日本でも開始されると、大学生の立場からすると、大変便利なものになります。ほぼいつでもどこでも授業を見ることができるので、オンデマンドに根ざした教育環境の構成に一役買うことでしょう。
ただ、第一に問題となるのは、大学と企業の“癒着”です。大学は開かれた場所ですから、公正な環境の下でポッドキャスティング配信がなされなくてはいけません。ですから、このサービスをそのまま日本に導入するのは問題があると思います。市場の独占につながるでしょうし。不当な値上げなども無いとは決していえません。とくに国公立大学の場合は問題があります。
特にOpenDocumentの議論と視点が重なるのですが、ある授業がポッドキャスティングとしてなされると、大学関係者は当然それをアーカイブとして後世に保存しようとするはずです。その際に問題なのは、そのアーカイブが全くフォーマットに依存せざるを得ないということです。すなわち、アップルは半永久的にiPodの利益をハードウェアと権利の上から得ることができるのであり、生徒が望もうと望まないとも、その生徒がアンチアップルであっても(笑)、大学が指定した製品を使わない限り授業に参加できないのですから、これは生徒・教授の製品を「選ぶ権利」を侵す不当なものです。
これに関連した例として、決して非難するつもりは無いのですが、早稲田大学の例を挙げてみます。この大学は私が通学している大学なのですが、前期試験や後期試験にレポートの提出が要求されている授業というのが少なからず存在しています。ここまではよくあることですが、問題なのは、提出形式が「マイクロソフトワード」で扱っている形式に限られていることです。つまり、「.doc フォーマット」で提出されない限りそのファイルは受け付けられないのです。ですから、他のワープロソフト、例えば「一太郎」やウィンドウズに標準付属の「ワードパッド」で作成したファイルを提出しようとしても受け付けられないのです。ですから、大学生協が値引きをしているとはいえ、多くの生徒は「マイクロソフトオフィス」を購入せざるを得ないのです(ただ、パソコンに詳しい生徒ならばOpenOffice.orgを用いその形式で保存しているでしょう)。
この問題はある意味解決できない問題なのかもしれません。つまり、この問題に触れると、よりシェアの低い製品についても触れる必要が出てくるのです。例えば、使っている OS がたまたまウィンドウズで無く、マッキントッシュやリナックスならばどうすればいいのでしょうか。ウィンドウズと互換性が無い場合も数多く存在するわけです。(ではなぜこの問題に触れたのかというと、この大学は他にも市場排除を行っていた場面があるからです。今は解決されている問題ですが、この大学は、各生徒が大学の受講状況、個人情報、大学からの連絡などを確認することができるポータルを設置しているのですが、以前はInternetExplorer でしかログインできない場合がありました。目に余る状況でしょう?また、以前マイクロソフトがこの大学で講演を行ったことがあります。お礼というわけではないのでしょうが、疑ってしまう状況ではあります。)
ともかく、企業と大学の癒着が起こらないとはいえないわけですから、何らかの方策を打ち出さなくてはいけません。効果的なものとして、OpenDocument のように、ある一企業のフォーマットをとるのではなく、オープンなフォーマットをとるべきでしょう。すなわち、ポッドキャスティング(この名称も止めるべきでしょう。ポッドキャスティングの「ポッド」はi"Pod"からきているわけですから)のオープン化です。つまり、iPodのみならず、あらゆるソフトウェアで再生できるフォーマットを採るべきです。これは、iPod、Windows Media Player, QuickTime, RealPlayerなどのメジャーなものにとどまるべきではありません。それらフォーマットが半永久的に利用できるとは必ずしもいえないからです。これまでのように、企業が策定したフォーマットに受動的に対応するのではなく、これからは、フォーマットにソフトウェアが対応するという立場をとるべきでしょう。
もっとも、これを達成するためにはまずオープンなビデオフォーマットが存在している必要があるのですが、果たして?
投稿者 suguruhirahara : 2006年02月03日 06:59
suguruhiraharaさんのコメントには基本的には賛同します。一企業が業務を独占する形態は、どの分野でも問題になりますし、デファクトスタンダードには固執せず、オープンソースを普及させることも大事でしょう。
ですが、iTunesそのものはフリーで配布されているものですから、利用者側として有料で買うwordと比較することはできないと思います。
iTunesを使うのが嫌だ、というのであれば、podcast部分はwinampでも代用ができます。(iTunes Uを代用でどこまで利用できるか、はまだわかりません)
配布拡張子も一般に広く普及しているmp3を使用すれば、現在利用されているほぼ全てのデジタルオーディオプレイヤーで再生が可能でしょう(ソニーは独自ソフトウェアで変換が必要ですが)。
半永久的に利用できるか、というのは、どのフォーマットにもついて回る問題ですので、それを厳密に適用させるとなると、「紙」が最も良い、という結論になります。
IEでのみ認証というのは、現在のシェア、技術者の力量、という観点から見ても、第一段階としては仕方なかったのでは?合計しても10%ほどのシェアである他ブラウザを対応させるために、利用開始時期を遅らせるべきだった、ということですか?
Wordに関しては、そのような規定を設ける教員の問題でしょうが、一太郎やStar Suiteでも.doc形式をサポートしているのはご存知ですよね。(もっとも、パソコンに詳しくない人間で、購入したパソコンにofficeがプリインストールされていない率がどれほどなのか、というのは疑問ですが)
OOoもまだ実用に耐えられるほどの安定性は得られていないと僕は思いますが、どうなのでしょう。
podcastという名称は思う人は思えばいいや、という感じです。一時期、ポータブルプレイヤーを全てウォークマン(ウォークマンはソニーの登録商標)と呼んでいたようなものでしょう。
MPEG-4のライセンス料、完全撤廃にならないかなぁ。
投稿者 コウノ : 2006年02月03日 15:27
>iTunesそのものはフリーで配布されているものですから、利用者側として有料で買うwordと比較することはできないと思います。
なるほど、確かにその側面はあるでしょうね。単純に比較できないのですが、ただ、iTunesは完全にiPodと連携しているので、利用者はそちらを選ぶ傾向になるでしょう。潜在的な効果ではありますが。ボクは samsung のプレイヤーを使っていますが、当然 iTunes との互換性はありません(ポッドキャスティングは取り込もうと思えば取り込めますが、iTunes から iPod にそれを取り込むほどには簡単ではありません)。将来マイクロソフトなどがiPod に対抗するハードウェアを出したならば再考されるべき問題でしょう。
>半永久的に利用できるか、というのは、どのフォーマットにもついて回る問題ですので、それを厳密に適用させるとなると、「紙」が最も良い、という結論になります。
おそらくボクもそのとおりだと思います。なんだか皮肉な関係ですが。
>IEでのみ認証というのは、現在のシェア、技術者の力量、という観点から見ても、第一段階としては仕方なかったのでは?合計しても10%ほどのシェアである他ブラウザを対応させるために、利用開始時期を遅らせるべきだった、ということですか?
認証システムがどのようなものなのか不明なので何とも言い難いですが、大学としての体裁である以上、ある一つの企業のシステムのみを採用すべきではない、ということを言いたいわけです。
>Wordに関しては、そのような規定を設ける教員の問題でしょうが、一太郎やStar Suiteでも.doc形式をサポートしているのはご存知ですよね。(もっとも、パソコンに詳しくない人間で、購入したパソコンにofficeがプリインストールされていない率がどれほどなのか、というのは疑問ですが)
OOoもまだ実用に耐えられるほどの安定性は得られていないと僕は思いますが、どうなのでしょう。
一太郎で.docをサポートしているのは恥ずかしながら知りませんでした(一太郎は結構気に入っているのでアップデートヴァージョンを購入して使ってみます)。OpenOffice.org は ver1 の頃は実用性はあるとは言えませんでしたが、ver2 になってからは段々実用性があがってきたように見えます。完璧な互換性をMS Office と求めなければ使用できます。ちなみに、この大学では、生徒が利用できる各々のパソコンにStarSuiteが導入されています。ですから決して完璧な MS Office 依存というわけではないのですが、StarSuite の独自のファイル形式は(これで保存された.docは提出できるのですが)受け付けないのですから元も子もありません。
>podcastという名称は思う人は思えばいいや、という感じです。一時期、ポータブルプレイヤーを全てウォークマン(ウォークマンはソニーの登録商標)と呼んでいたようなものでしょう。
なるほど。枚挙にいとまが無いといったところでしょうか。仮に他の企業がこの分野に参入したらどのような名称が付くのでしょう。気になるところです。
投稿者 suguruhirahara : 2006年02月03日 17:28
非常に残念な話ですが、それでもsuguruhiraharaさんの大学は恵まれている方だと思います。
最先端を扱うはずの大学は、大抵システムが一世代遅れています。多くは、(特に文系の)教職員の技能が一般企業よりもはるかに劣っていることに由来しています。
いや、本当に驚きますよ、ブラウザって何?という人が普通にいますから。(微妙に中の人なので詳しくは書けませんが)。
互換性やアーカイブの概念が製品として重要である、という認識が開発側にも広まってきているので、その点は少し楽観していてもいいんじゃないのかな、と思います。
ポッドキャストの方法、他サービスの名称に関しては、以下のURLが参考になると思います。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/podcasting
ちなみに僕も、iTunesは使っていますがiPodは使っていないので、podcastingという名称には多少違和感を持っています。
投稿者 コウノ : 2006年02月04日 21:13
成る程…。ところで、今日こんなニュースが Cnet で出ていました。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20097715,00.htm?tag=nl
オンライン音楽販売の談合疑惑、iTunesへも波及か--米司法省が捜査へ
仮に Apple が談合をしていたのならば、iTunes U においても大学との談合があったとしても不思議ではありません。大学側から贈与を受けて積極的にコンテンツをサポートするなど…。私立大学とならば、より起こりえる話だと思います。
投稿者 suguruhirahara : 2006年03月06日 08:11


